記事内に広告が含まれています

掃き出し窓に内窓を取り付ける【内窓キットの注意点など】

ついにうちも二重窓にすることにしました。

寒波による寒さと、電気代の値上がりに耐えかねたためです。

最初に取り掛かるのはリビングの「掃き出し窓」です。

取り付け前

オリジナルで作ってみたいところですが、建具のノウハウがない上に、掃き出し窓の大きさで失敗するとダメージも大きそうです。

また、サンルームに出入りする窓でもあるので、開閉しづらかったりすぐに壊れるような作りもNGです。

ゼロからのDIYは避けて内窓キットを試してみることにしました。

 

結論から言うとキット商品には十分満足できたのですが、気になった点、注意が必要だと思った点が結構あったので、挙げていきたいと思います。

これからキットで二重窓にする人、特に「掃き出し窓」の内窓を取り付けたい人向けの記事です。

内窓取り付け後

内窓キットを購入

ホームセンターで選んだ内窓キットです。高さ2.2mまでの窓に対応しています。

断面がコの字型のアルミ補強材も2本買いました。

展示品を触ってみて「補強材無しでは頼りないこと」、「補強材無しと有りでは開閉のしやすさがかなり違うこと」がわかったからです。

大きな面材は運搬しにくい

透明の面材は別売りです。「ハモニカーボ 1050×2200 4mm厚」(中空ポリカ板)を2枚買いました。

サブロク(1820×910)より一回り大きいサイズで、車には到底入りません。

ホームセンターで配達依頼したところ「軽トラの荷台サイズオーバーなので無理」とのことでした。

横向きに立てた状態で、上から見て斜め向きに置けば荷台に入るのですが「それでもダメ」と言われたので、軽トラ(幌付き、1時間まで無料)を借りて自分で運びました。

自分で運転する場合、荷台の後ろからはみ出させて積む方法もあるようで、そちらのほうが普通かもしれません。

運搬手段がない場合は、通販で買うことになります。

大きな面材は高い

今回の出費です。

エコな簡易内窓 ロングサイズ1セット15,800 円
アルミ製補強材 コの字タイプ 2000mm2本1,396 円
面材 ハモニカーボ 1050×2200 4mm厚2枚9,570 円
合計(税込)26,766 円
2023年2月時点

面材が予想以上に高く、サブロクサイズの倍近い価格です、、、(!)

この時点でちょっと後悔しかけましたが、軽トラを運転しながら気を取り直しました。

考えてみれば、大きな掃き出し窓ですからこのくらいは当然です。

部材をカット

まずは窓枠の内寸を測ります。

メジャーだと正確に測りづらいので、細長い端材とさしがねを合わせて使いました。

タテは2mと数mmなので、アルミ補強材(2000mm)とさしがねの厚みで測りました。

内寸がわかれば、説明書にある計算式で各部材の寸法が決まります。

あとはそれに従ってカットしていきますが、寸法については全く問題なく最後まで進んだので、ちょっと感動しました。

部材をまっすぐにカットする方法

部材のカットには「塩ビ・アクリル用」のノコギリを使いました。

あとで詳しく触れますが、キットに付属しているノコギリは使いにくいためです。

また、ノコギリで精度よく切るには固定をしっかりする必要があります。

以下は木工でよく使われる切り方の応用です。

 

クランプで固定する場合

写真は私の作業台です。クランプ2本と、厚みのある端材をこのようにセットして、動かないように固定します。

ノコギリの側面を片手の指で軽く押さえて、定規代わりの端材にぴったり沿わせながら切っていきます。

きれいにカットできました。

両面テープで固定する場合

固定は両面テープでも代用可能です。

両面テープは「作業台と部材の間」、「部材と端材定規の間」にそれぞれ2~3ヶ所ずつ貼ります。

部材の丸みで端材定規が若干前後にグラつくので、少し多めに貼っています。

あとのカット手順は同様です。

付属のノコギリは使いにくい

キットに付属しているノコギリは糸鋸の刃で、これでは頼りないです。

同じ方法でカットしてみました。

一応切れますが、5倍くらい時間がかかる上に、まっすぐ切ることが難しく、あとで棒ヤスリで修正しました。

完成後の見た目に影響する箇所もあるので、ちゃんとしたノコギリを用意したほうがいいです。

フレームの「切り欠き」が難しい

難しいと思ったのは、縦フレームの「取っ手の端部を切り欠く」作業です。

8ヶ所もあるので、端材を斜めに切って簡単な治具を作ってみました。

この治具に沿ってノコギリを動かします。

しかし、ノコ刃がフレームに当たって傷がつきそうな上に、結局最後はヤスリを使うので、あまり便利とも思えません、、、

 

最終的に「万能はさみでカット」→「棒ヤスリで削る」という方法に落ち着きました。

ヤスリでキズがつかないようにマスキングテープで保護しています。

 

ヤスリ掛けした部分が粗いので、研磨剤をつけて布で磨きました。

だいぶましになりました。まだ粗さはありますが、目立たないところなのでこれくらいにします。(フレームの端はレールに隠れます。)

静電気、ホコリ対策

キットの部材にはホコリが付着しやすいのが気になります。

クリーナー(ポリケアF70)を塗ってみました。

ノズルを押すとハンドソープのような泡が出るので、柔らかい布で塗り伸ばします。

細かいホコリが付きにくくなりました。面材にもあとからクリーナーを塗っておきます。

説明書によれば「中性洗剤を薄めたものを柔らかい布につけて拭く」ことでも効果があるようです。

面材のカットと取り付け

面材の精度をチェックする

面材にマジックなどでケガキ線を引いて、カッターで切りますが、、、

購入した状態では、端がまっすぐになっていませんでした。

このまま「角から〇〇mm」などと測って線を引いてしまうと、正確な長方形になりません。

歪みの原因になるので、手間ですが、自分でまっすぐに切りなおしてから使います。

「四辺の長さ」「対角線の長さ」を最初にメジャーで測って対称かどうかチェックしておくと、事故を防げます。

面材をカットする

面材はカッターで切ります。

最初は力を入れずに定規に沿って線を入れてから、徐々に力を入れて切っていきます。

何度も切っているうちに定規がズレやすいので、小さく切った両面テープを定規の裏に何ヶ所か貼っておくと、ズレなくなって安心です。

カットが終わりました。両面の保護フィルムを剥がして、フレームに差し込みます。

レールに設置します。

アルミ補強材を左右両端のフレームにかぶせて取り付け、完成です。

リビングの開口部は他にもあるので寒さ対策はまだ途中ですが、掃き出し窓の方向からは寒さを感じなくなりました。価格に見合った効果はありそうです。

おわりに

大きな面材だったので扱いに苦労しました。「作業スペースを確保すること」と「運搬手段」が必要で、ネックになりやすいです。

キット商品自体は品質が良く、説明書も参考になる内容ばかりですが、満足のいく仕上がりにするためにはさらに自分で工具と情報を補完する必要があると感じました。

特に以下の工具は必須だと思います。

  • 「ノコギリ」(できれば塩ビ用)
  • 「棒ヤスリ」(カット、切り欠き後の修正に使用)
  • 「スチール定規」または「さしがね」(長めのもの)

 

→ 内窓の関連記事

コメント