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設定が簡単で高精度な3Dプリンター「Bambu Lab P1S」を導入

3Dプリンター「Bambu Lab P1S」を買いました。

今まで光造形式の廉価な機種を使ってきましたが、サイズも価格帯もグレードアップです。

  • FDM方式のほうが扱いやすい
  • 使える素材の種類が多い
  • 精度面で高評価のレビューが多い

ということでこれに決めました。

主な用途は木工ジグ(加工作業の補助的な道具)や部品作りです。

いくつか造形物を作って、精度と使い勝手を確かめてみました。

本体は大きいです。段ボール箱の側面を壊して、バラしながら開けました。

取説を見ながら初期設定をしていきます。

AMSを本体に接続し、スマホ・PCにアプリを入れて無線接続の設定をします。

何となくAMS付きを選びましたが、結果的には良かったと思います。

フィラメントの自動セットが楽で、収納にも一役買うのと、AMS無しの場合は本体の後ろにフィラメントをセットするのでその分のスペースが必要になるからです。

付属品のお試し用フィラメントは3本入っていました。

「PLA Basic」のオレンジと緑、「Support for PLA」(サポート用)で、各0.25kgです。

初期設定でつまづいたところ

設定の途中、スマホアプリの「Bambu Labアカウント」と3Dプリンターとの紐づけで躓きました。

スマホとのBluetooth接続が失敗する状況です。

エラーメッセージは表示されますが、なぜか一瞬だけで、すぐ消えます。

下のwikiを開いて翻訳表示し、その内容に従って何度かやり直していると接続できました。

P1 Series Printer Network Binding Troubleshooting Guide
A summary of the troubleshooting guide for network binding issues on P1 ...

「スマホの画面」と「3Dプリンターの操作パネル」の両方を見ながらやるのが注意点です。

サンプルを印刷してみる

本体に最初から入っているサンプルデータを造形してみます。

サンプルは多数ありますが、可動部のある「phone stand by cherry labs」を選びました。

スタートすると、振動とともにヘッドが忙しく動き始めます。

ファンの音はそれなりに大きいです。造形中はドライヤーをつけっ放しにしているくらいの音が鳴り続けます。

数十分でサンプルの出力が完了しました。(3つもありました。)

厚さ数ミリの板状ですが、起こすと可動部がちゃんと動きます。

ネジ部のあるオリジナルデータを印刷してみる

今度はネジで上下する「昇降台」を印刷します。

おねじ、めねじはらせん形状からモデリングしたものです。

造形物の高さは50mm、スライサーソフトの設定はほぼ初期値です。

造形時間はめねじ側約40分、おねじ側約30分です。

しかし、ネジをはめ合わせてみるとスムーズに回りませんでした。

力を入れて回せば3周くらいは回りますが、それ以上進みません。

これはモデリング時にネジ同士の隙間(遊び)をゼロにしていたためです。


モデリングに戻ってデータを修正します。 

おねじ、めねじともにネジ山の各面をオフセットで0.05mmずつ引っ込めてリトライしたところ、ネジが回るようになりました。ネジが10周分、全部回ります。

ネジ山には積層痕の細かいギザギザがつきます。これが引っ掛かるせいで最初は固いですが、何度か回すとギザギザが削れてスムーズになりました。

このあとスケールを2倍にした高さ100mmのバージョンも造形してみたところ、同様の手応えでした。

木工用ジグにも問題なく使える精度です。

気づいた点

デフォルトの設定で高精度な仕上がりですが、細かい造形は難しいようです。

  1. 凹凸による細かい文字や線は潰れやすい。
  2. 穴は造形するとやや小さくなる。

下はテスト出力した結果です。

・モデリング時点(Fusion360)

・スライス実行後のプレビュー(Bambu Studio)

サイズが小さい文字は潰れてしまいますが、プレビューで潰れ具合をあらかじめ確認することができます。

・造形結果

モデリング時にφ2.0の穴をあけたところは、造形するとφ1.7の釘がギリギリ入る大きさになりました。プレビュー同様、小さい文字は造形されていません。

FDM方式と光造形式との比較

これまで使ってきた機種は3万円弱で買った光造形式(LCD方式)でしたが、かなり使い勝手が違いました。

2台での比較になりますが、木工用ジグのような用途ではFDM方式のほうが向いています。

光造形式のほうが表面が滑らか

光造形式は造形物の表面がツルツルで滑らかに仕上がります。

底面から紫外線を照射し、レジンを一層ずつ固めていくので、X-Y方向の寸法精度は高いです。

一方でZ方向(高さ方向)の精度はややバラつきがあるので、設定で調整する必要があります。

私の場合、パイプ形状の部品をよく作っていましたが、横向きや斜め向きにすると形が歪みやすいので、いつも垂直に立てる向きで造形していました。

光造形式。造形が終わってカバーを外したところ。

しかしそうするとX-Y平面の断面形状は常にほぼ同じになるため、底面のフィルムの一部にだけ負荷が集中してしまい、フィルムのもちは悪かったと思います。

また、光造形式はレジンやIPA(イソプロピルアルコール)などの液体を扱うので手袋や換気が必須になり、どうしても扱いに手間が掛かります。

廃棄するときも余ったレジンを排水溝に捨てるのはNGで、硬化させてから捨てる必要があります。

FDM方式のほうが手軽

上述のとおり、「Bambu Lab P1S」では造形物の寸法精度は良好でした。

表面はザラつきのある仕上がりですが、実用用途であれば問題ありません。

材料のフィラメントはAMSに入れっぱなしにしています。(AMSには乾燥剤をセットするスペースが付いています。)

なので造形前の作業としては、必要ならフィラメントを交換し、スライサーソフトの設定を確認するだけです。

まるでレンジでチンするようなお手軽さです。

今後のジグ作りでは、ほとんどこちらを使うことになりそうです。

おわりに

PLA素材でいくつか作った段階ですが、いい買い物をしました。

面倒な準備がなく使える点と、造形品質の良さが際立っています。

強いて言えば騒音が大きいですが、そのぶん造形が速いので個人的には不満はありません。

木工用ジグ作りに使えるのはもちろん、手軽なので日用品や小物作りなどにも役立ちそうです。

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