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アクリル板円切りカッター「CP-1P」用の治具を作る

円切りカッター「CP-1P」は、アクリル板を円形カットできるツールです。

しかし、使い方がなかなか難しいことがわかったので、使いやすくするための治具を作りました。

カッターを回転させる作業中、「CP-1P」のセンターネジを上から一定の力で押さえるためのものです。

杭の形をした脚はSPF材(2x3)、腕は家具の解体材です。

T字の接合部は両面テープでとめています。力が加わる位置なので穴をあける気にならないのと、バラして片付けられるようにするためです。

 

治具の先端にはフォスナービット(φ20)で穴を掘り、100均の「すべり止めシート」を丸く切って入れてあります。これでズレる心配はありません。

使用方法

台はカッターマットを使います。罫線があるので中心を合わせやすいです。

カッターマットとアクリル板の裏側には両面テープを貼って、回転するのを防ぎます。

治具をバークランプでしっかり固定して、準備完了です。

※固定完了するまでは不安定なので、片手でも何とか操作できるバークランプを使っています。両端に補助的な脚をつけるなどすれば、ほかのクランプでも固定できると思います。

 

右手、左手でバトンタッチしながら刃を回していきます。

注意する点は「外側へ引っ張り気味にしながら回すこと」だけです。

それも最初の一周だけで、二周目以降は切れ込みをなぞればOKです。

 

きれいな円ができました。

円切りカッターだけで切り抜くことは可能?

あとは「CP-1P」に付属の折取具で円を抜きますが、折って割るので切断面には段差ができます。きれいにするにはヤスリ掛けをして整えます。

→ヤスリ掛けについては別記事にしました。

 

「折らずにカッターだけで最後まで切れないか」と思い、刃を深くして切ってみました。(刃は最大で4mm程度まで出ます。)

しかし、深く切ると作業効率が落ちるようで、なかなか切り抜けません。

力が入りやすい位置とそうでない位置とがあって、切れ込み深さが偏るためです。

もちろん時間をかければ貫通させられますが、何周もするので円が歪みやすいです。

「CP-1P」本体への負担や摩耗なども考えると、「無理して切り抜かないほうが良さそう」という結論になりました。

おわりに

円を切るのが楽になって、量産も苦にならなくなりました。

治具を作る上で注意したことは

  • 円切り作業の邪魔にならないこと
  • 設置のしやすさ
  • 危険でないこと

などです。

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