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「超小型」卓上ボール盤のメリット

私がボール盤を買ったきっかけは、埋木作りの効率を上げたいと思ったことでした。

埋木を作ると、ビス頭を隠して目立たなくすることができます。

ビス頭隠しのために、ボール盤でダボづくり

手持ちのドリルでもできますが、ボール盤を使うと精度とスピードが段違いです。

これ以外にも正確に穴をあけたい場面は多いと思ったので購入しました。

 

普通、ボール盤はある程度大きさがあって重いので、据え置きにすると場所を取ります。

この点はスペースが限られる私にとっては悩ましいところです。

小型のボール盤「ホーザンK-21デスクドリル」

そこで小型の機種を選びました。「ホーザン K-21 デスクドリル」です。

以降4年くらい使ってきましたが、満足度は高いです。

メリット

スペックは主軸回転数が大きいのが特徴です。小径の穴あけや、柔らかい材料にきれいに穴あけすることに向いています。

主軸回転数2100/4500/6200(rpm)
穴あけ能力鉄・非鉄6.0mmφ
主軸の芯ブレ0.04mm
チャック径0.8~6.0mmφ
定格電圧・周波数AC100V 50/60Hz
消費電力80W
定格時間15分
外形寸法120(W)x350(H)x225(D)(mm)
重量4kg

移動・収納が楽

本体の位置を下げればとてもコンパクトになるので、棚にも収納しやすいです。

小型ボール盤を棚に収納

重量は4kgととても軽く、持ち運びが楽です。

フットワークの良さを生かして、一番作業しやすい場所に移動させて使っています。

テーブルを拡張しやすい

一般に、卓上ボール盤の作業テーブルは狭いです。

一般に卓上ボール盤の作業テーブルは狭い

木材の加工では広さが欲しくなるので、テーブルの上に広い板を載せて拡張したりしますが、、、

 

この機種では事情が違います。

そもそも独立したテーブルがなく、高さ30mmのベースがテーブルを兼ねています。

なので、同じ30mm高さの「垂木」などを周りに置くと、それだけで拡張ができます。

小型ボール盤の場合の作業テーブル拡張

写真右のように、離れたところに置いて馬にすれば大きな木材にも対応できます。

実はフトコロ深さ無限大?

この機種はネジを緩めて本体の高さを調整しますが、このときコラム(支柱)を軸として水平方向にも回転します。

そのため、こんな使い方も可能です。

大きな板材の中央にも穴あけできる小型ボール盤

一般に、ボール盤はフトコロ深さよりも深い位置に穴あけすることはできませんが、こうするとフトコロ深さを無視して、大きな板材の中央にも穴あけできます。

これがあればドリルガイドは不要です。

ただし本体が浮かないよう、しっかり固定しておく必要があります。

重心が偏ってコケやすくなるため、クランプ固定を外す瞬間は注意します。

デメリット

スペックの問題

大型の機種に比べると、負荷のかかる作業には向いていません。

  • 主軸回転数 2100/4500/6200 rpm
  • チャック径 0.8~6.0 mm
  • 定格時間 15分
  • 穴あけ深さ 30 mm

特に「材料が堅い場合」と「大きな穴をあけたい場合」にはパワー不足を感じます。

SPF材(2x4)に、ホールソーで38mm径の穴をあけることはできました。(表裏の両側からあけます。)

ここまでできれば上出来とも思いますが、、、

 

下は堅い木材(ゴム集成材)にホールソーを使った場合です。

少しは切れたのですが、なかなか進まず、何度かトライしているうちにモーターが焼けてしまい、モーターの交換が必要になりました。

小型ボール盤で大きな穴をあけようとしたら、モーターが焼損

この機種ではこのあたりが限界のようです。

以降、大きな穴をあける場合は「自在錐で薄い板に穴をあけテンプレートを作る」→「トリマーで倣い加工」という手順で代用しています。

 

また、穴あけ深さは30mmなので、それより深い穴をあけたい場合は、途中まで進んだところでいったん本体位置を下げてから再開します。

そのため深い穴をたくさんあける作業では、たびたび高さ調整が必要になります。

おわりに

小型とはいえ普通の穴あけには十分で、「木材を精度よく加工したい」というニーズにはしっかり応えてくれます。

一方で、負荷が大きい作業をする場合はスペックをよく確認する必要があります。

自分に合ったボール盤を選んで、加工の手段を増やしていきましょう。

穴あけ以外にもいろいろな用途に使えるボール盤

※ 本機種はプロクソンから出ている「テーブルドリル No.28128」のOEM品のようです。外装が違いますが、スペックは一緒です。

 

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