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アクリル板2mm厚をきれいに円形カットする【円切りカッター使用】

板厚約2mmまでのプラ板を円形にカットできる「CP-1P」を通販で買いました。

この製品は「中心を針でなく吸盤で固定する」ので、穴をあけずに円形カットができます。

 

使い方は以下のとおりです。

  1. 中心を押さえながら刃を回転させ、アクリル板に円形の切れ込みを入れる
  2. 板厚の半分くらいまで切ったら、アクリル板を折り曲げて割る

このツールを使えば、簡単にきれいな円が!

、、、できればいいのですが、実際は使い方が難しく、5~6回チャレンジしてもうまくいきませんでした。

一応円は切れますが、きれいな円には程遠いです。

 

アマゾンのレビューを見ると「難しい、失敗する」という書き込みがちらほらあります。

「いや、そんなことはない」というコメントもありますが、私は前者でした。

失敗する原因と、解決方法を考えてみます。

使い方が難しい。なぜ失敗するのか?

失敗したパターンはすべて、以下2つのうちのどちらかです。

失敗1.吸盤が途中で外れる

吸盤が途中で外れると、円切り作業ができなくなります。

吸盤はすぐにホコリが付着して吸着力が落ちやすいです。

私の場合は木工部屋なので、粉塵が出やすいことも影響していると思います。

1~2回使ったところでほとんど吸い付かなくなりました。

使う前には毎回絞った布などでホコリを拭き取って、吸着力を回復させる必要があります。

 

作業中に吸盤が外れてしまうと、再度全く同じ位置にセットすることはほぼ不可能です。

そのため、中心のセンターネジを押さえる手は決して離してはいけません。

 

円切り作業中は、カッターの刃が支点となって吸盤を引っこ抜く力がはたらきます。

てこの原理です。うっかり気を抜いて手を離すと、すぐ吸盤が外れてしまいます。

失敗2.円がブレる

カッターを回転させる軸のジョイント部分には「遊び」があります。

上下左右に、カクカクとけっこう動きます。

この動きは「刃をスムーズに回転させるため」と「セットするときに刃でアクリル板を傷つけないため」に必要ではありますが、、、

この遊びがあることにより、円切り作業中に円がブレることが多いです。

ブレると正確な円ではなくなりますし、円切り作業の続行も難しくなります。

また、吸盤を上から押す力の強さが変わると、円の半径もわずかに変わるので、これもブレる要因になります。

注意点がたくさん

ということで、円切り作業の注意点をまとめると

  • 中心を押さえる手を離さない
  • 中心を上から押さえる力を一定に保つ
  • 回転させるときは外側に引っ張りながら回す(半径を一定にするため)

これらに注意しつつ1mm深さまで回していけばOK、なのですが、、、これをやり遂げるのは本当に難しいです。

多くのことに同時に神経を尖らせなければならないので、すぐにミスしてしまいます。

使いこなすための方法

しかし、アクリル板を円形カットするためのツールというのは他に見当たりませんし、どうしても円形カットがしたいので、自分なりに「CP-1P」を使いこなす方法を考えてみました。

方法1.ケガキ用と割り切る

刃を2周くらいまで回転させれば、あとはその線を頼りに、アクリルカッター(フリーハンド)でなぞることができます。

慎重に1cm弱くらいずつ切り進め、徐々に溝を深くしていきます。

刃が円の内側にはみ出さないよう注意します。(はみ出すなら外側に!)

少しカクカクとした円になりますが、後でヤスリで整えます。

ちなみに円切りカッターの刃は、アクリサンデーカッターの刃と同じものです。

方法2.二人掛かりで切る

同時にたくさんのことに注意するのは難しいので、少しでも負担を減らしたいです。

効果的と思われるのは「誰かに上から中心を押さえてもらうこと」です。

両手が自由になるのでカッターを回転させる作業に集中できます。

助手はいないので実際に試してはいませんが、次の方法3をやってみた感触から言うと、一人で作業するより成功率は高いと思います。

方法3.治具を作る

手が足りないので「CP-1P」用の簡単な治具を作りました。詳細は別記事にしています。

センターネジを上から押さえて固定するためのもので、木材2本とバークランプを使っています。

「カッターの操作に両手を使えるようにする」という考え方は、方法2と同じです。

「固定」の問題が解決すると状況が一変します。簡単・きれいに円形カットができるようになりました。ブレない分、カットの所要時間も短いです。

付属の折り取り具で、回転させながら少しずつ曲げて割ります。

おわりに

試行錯誤した中で「押さえる」と「切る」は分担したほうが良い、ということを痛感しました。木工作業でもクランプを使うのと同じですね。

使うのにひと工夫いりましたが、「CP-1P」はアクリル板を円形カットする手段を提供してくれる、貴重なツールです。ぜひとも活用しましょう。

 

(→2021/11/27追記)

記事を書いてから気づいたのですが、使い方の動画がありました。(汗)

プラ板用 円切りカッター CP-1P 使い方 "Circle Plastic Cutter" How to use

「アクリル板のほうを少しずつ回しながら切っていく」のが本来の使い方のようです。まずはこちらを試すのが良いと思います。

パッケージの「How to Use」を読むと、確かに「時折板を回す」と書いてあるのですが、これを読んで動画のような使い方をイメージできるかというと、、、疑問です。

私の場合は吸盤の吸着力が落ちてしまったので、今後も治具を使っていきます。

 

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