トリマーは面取りや溝堀り、段欠きなどの加工ができる電動工具です。
先端に取り付けるビットにはたくさんの種類があって、それぞれに違った加工ができます。
普通は本体を手に持って使いますが、トリマーテーブルの場合は本体を上下逆さまにしてテーブルに固定し、材料を送って加工します。
簡易トリマーテーブルの作り方
必要なものは以下です。
- トリマー、クランプ
- ネジ(なべ頭。トリマーのベースプレート固定ネジと同じ径で、少し長めのもの)
- テーブル用板材(たわみ防止のため12mm厚以上)
- フェンス用木材
まず、トリマーベースからベースプレートを外します。
テーブル用の板に、ホールソーなどでビットが出る穴をあけます。(径は30~35mm程度)
次にネジ穴を4ヶ所あけます。
ベースプレートのネジ穴と同じ位置に印をつけ、、、
ネジ頭を隠すための座繰り穴をあけ、さらにネジが通る穴をあけます。
座繰り穴はネジ頭が7mm弱なら少し大きめの8~9mm径、ネジ穴はネジ径がM4なら4mmで穴あけします。
穴の縁は、木材を送るときに引っ掛からないよう、紙ヤスリで面取りしておきます。
ベースをネジで取り付けたら、テーブル部分は完成です。
フェンスの作り方
フェンスは、以下の条件を満たすように作ります。
- フェンス面が平面で、テーブル面に対し垂直
- 両端をクランプ固定できる
これを満たしていれば、端材を組み合わせて作ったものでも、角材1本でもOKです。
今回は平行移動用に半円形の板を取り付けました。
フェンス面のビット周りには横穴をあけます。
段欠き加工などの場合には、この横穴を利用してビットの一部だけが顔を出すようにして使います。
貫通穴にしてフェンスの後ろから集塵する方法もあります。
今回は貫通はさせずに、トリマー本体側に集塵アダプターを取り付けて、そちらから集塵することにしました。
使い方
トリマーをセットし、テーブルを台に固定します。
(↓)今回の簡易トリマーテーブルには脚がないので、固定にはクランプを使います。
同じ高さの台を両側に配置すると、板のたわみを抑えることができて理想的です。
フェンスが動かないよう両端をクランプ固定します。
(※ 写真では赤いハンドクランプを使っていますが、締結力がやや弱いのでズレる場合があり、お勧めしません。)
フェンスに沿って、手前から奥へ材料を送ります。
溝を掘れました。一度に大きく削るとビットの負担が大きいので、4mm程度ずつ刃を出して削っていきます。
注意点
トリマーは力が強いので、テーブル、フェンスをしっかり固定し、材料をフェンス面にあてながらズレないように動かします。
トリマーテーブルは刃が上を向いていて危険も大きいです。
使用中は絶対に気を抜かず、指を近づけないようにしましょう。
おわりに
このあとしばらくは溝堀りやあられ組みなど、トリマーテーブルを使った作品をいくつか作りました。
トリマーやトリマーテーブルを導入すると、加工手段が一気に増えます。
騒音や粉塵の問題もありますが、ぜひとも活用したい工具です。
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