作業台をリニューアルして、より使いやすい環境にします。
やや小型の「作業台」と、補助用の「馬」をセットで作りました。
どうしてセットにするのかというと「2つを組み合わせることで多くの作業に対応できるから」です。
例えば、長い材料や大きな板材でも、2つの間隔をあけて配置すれば載せることができます。
カット作業では、ノコギリや丸ノコの刃の通り道をあけるのに便利です。
大抵は移動させやすい馬のほうを動かして、作業に適した配置にして使っています。
これはもともと2つ1組で使う馬の長所を取り入れたものです。
馬は足の裏にアジャスターボルトを取り付けて、高さ調整可能にしました。
作業台の天板と完全にツライチ(同一平面)にすることができます。
アジャスターボルトは手で回せるタイプで、木材側に鬼目ナットを埋め込んで取り付けています。
作業台の仕様
材料は天板のみ針葉樹合板(厚み24mm)、他は2x4材です。
全体の寸法は幅1034×奥行620×高さ668、接合は基本的にビス留めですが、一部のみダボを使用、天板はジョイントボルト・鬼目ナットで固定しました。
脚は2x4材を2本重ねています。1本に比べると安定感がだいぶ違います。
作業台は以前よりも小さくしました。小さいほうが移動したり向きを変えたりしやすくなり、作業スペースも広く使えるからです。
すり足をつける理由と、長辺方向に貫をつけない理由
作業台が軽いと、ノコギリ挽きをするときひどく揺れてしまいます。簡単にグラグラしてしまうようでは正確な作業ができません。
すり足があると、ここを上から踏みつけることで重量不足を補い、揺れを抑えることができます。
今まで使っていた作業台にもすり足があって、便利だったので採用しました。
脚同士をつなぐ「貫」を長辺方向にもつけるとさらに頑丈になり、重量も増やせるのですが、今回は清掃のしやすさを考えて長辺の貫はつけていません。
クランプを使える範囲
通常のクランプ固定はこんな感じです。
(↓)小さいクランプの場合はここを使います。天板の出は30mmです。
この作業台では、周縁部でしかクランプ固定ができません。
「中央付近でもクランプを使いたい」という場合は、馬のほうをメインで使います。
馬は天板の幅が狭いので、反対側からクランプが届きます。
馬の仕様
天板はゴム集成材、両脚は2x6材、他は2x4材です。
全体の寸法は幅300×奥行760×高さ668弱(高さ調整可)です。
足はもっと天板の幅方向に突き出していたほうが安定しますが、今回は作業台と並べたときにぶつからないよう、短くしています。
手頃なサイズなので、足の裏のアジャスターボルトの調整も少し傾けるだけでできます。
天板が幅広のため、下に幕板を2本入れました。接合はボンドとビスを併用しています。
ドッグホールを2列あけてあり、ここでクランプを使うこともできます。
ドッグホールはゴミがたまらないように貫通穴にして、幕板などの部材と重ならないように配置しました。
写真のクランプについては別記事にしています。
使用感など
作業台の安定感が増したことと馬のフットワークの良さで、だいぶ快適になりました。
これまでの試行錯誤を経て、仕様が最適化されてきたと思います。
作業台に馬を組み合わせるととても融通が利くので、私同様に広い作業スペースを確保することが難しい人におすすめです。
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