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ジグを使ったあられ組みのコツ

トリマーテーブルとあられ組みジグ

あられ組みをするために、専用のジグを作りました。

以前作ったトリマーテーブルに取り付けて使います。

準備ができたので「これでおしゃれな箱を作り放題」と思ったのですが、、、

実際にあられ組みをやってみると、ズレたり欠けたりする問題が出てきて、うまくいくまでに何度もやり直しが必要になりました。

本記事ではそれらの問題について、原因と対策を書きます。

同じような問題にぶつかった人の役に立てば幸いです。

 

あられ組みの手順やジグ作りについてはこちらの書籍を参考にしています。

位置決め用の角棒を使って、等間隔で切り欠いていくジグです。

1ヶ所削ったら、今度は削った部分を角棒にあてて、次々に削っていきます。

ビット径は6mm、角棒との間隔も6mmなので、それぞれの凹凸の幅は6mmになります。

問題1. 隙間が目立つ

仮組みしてみると若干の隙間があるのが気になったので、測ってみると。

6mm間隔のはずが、誤差が出ています。

ここは6の倍数なので48mmでないといけません。

原因

位置決めが正確にできていない状態です。以下の原因が考えられます。

  • 角棒が動いてしまっている
  • 平行移動ガイドに緩みがあり、切削中にブレている

対策

原因の1つ目については、角棒の先端が動きやすいので、アクリル板を両面テープで貼り付けて補強しました。

2つ目については、平行ガイドの隙間にマスキングテープを貼って緩み止めにします。

この2つの対策をしたところ、寸法のズレは解消しました。

トリマーは振動が大きいので、作業中にブレないようにしっかり固定する必要があります。

問題2. 箱の寸法に誤差が出る

あられ組みは、凸部分が少しはみ出す長さにしておき、後で余分を切り落とします。

余分を1mmとする場合、部材の両端で合計2mm、大きめの部材を用意すればよいことになりますが、、、

仮組みしてみると、余分は1mmぴったりではなく1mm弱になり、予定どおりの寸法にはなりません。

原因

考えられる原因は以下です。

  • 材料の板厚が表記どおりでない(6mm厚の板材を買ったら実際は6.3mmだった、など)
  • カット時点でわずかな誤差がある、あるいは木材の突き合わせ時に誤差が出る

対策

原因の1つ目について、材料の寸法にはややバラつきがあるので、表記を鵜呑みにせず実寸を測定します。

2つ目は完全に防ぐことは難しいのですが、、、

テストをしてどのくらい誤差が出るかを確認し、その誤差を考慮してビットの深さを決めれば、ある程度までは改善できると思います。

逆に、「そもそも寸法を厳密に決めない」というのも一つの方法だと思います。

問題3. 凹部分が欠ける

切り欠いた凹部分がどうしても欠けてしまい、見た目が悪いです。

原因

原因はビットの回転です。

刃が木材から出るときに繊維が引っ張られるので、表面が割れてしまいます。

※ 材料が柔らかいことや、ビットの切れ味なども影響していると思います。材料やビットを変更できる場合はそちらを試してみてください。

対策

当て木をして削ることで、割れ・欠けを軽減することができます。

しかし、まだ小さな欠けは残ってしまいます。

少し手間ですが、カッターで凹部分にあらかじめ切れ込みを入れておく方法があります。

繊維を最初から断ち切っておけば、回転で引っ張られる心配はありません。

(↓)欠けがなくなりました。

おわりに

問題点を1つ1つ解決していくと、あられ組みがきれいに組めるようになります。

 

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