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小型卓上ボール盤のプーリーを抜くための治具を作る

いつも使っている卓上ボール盤「ホーザン K-21」です。

3年くらい前にアマゾンで購入しました。

小型なのでパワーはそれなりですが、省スペースで使いやすく、重宝しています。

 

ところが、、、

ホールソーで穴あけをしていたら、モーターが動かなくなってしまいました。

これまでSPFや針葉樹合板はくり抜けたのですが、ゴム材は堅くて無理でした。

本体内部から焦げた臭いがします、、、

連続で負荷をかけ過ぎたことによるモーター焼損のようです。

モーターの交換になりそうな気配ですが、まずは中を確認します。

プーリーが抜けない

このボール盤は、軸の上部にあるプーリーを外すと下からモーターを取り出せる構造になっています。

が、このプーリーが抜けません。

バールのようなもので無理やり引き抜こうとすれば、軸が曲がりそうです。

一般にはプーラーという工具を使って抜くことが多いようですが、プーラーは軸穴を支点に引き抜くので、上部に軸穴がないこのプーリーには使えません。

 

メーカーWebサイトの問い合わせフォームで抜く方法を訊いてみました。

すると翌日に返信があり「六角レンチで止めネジを外せば、プーリーが抜けるはず」とのこと。

いや、止めネジはもう外しています。そのことも伝えたのですが、、、 

無理やりこじ開けるような方法をメーカーが推奨するはずもありません。それ以上の回答は期待できないと判断し、自力で抜くことにしました。

プーリーを抜くための治具を作る

引き抜くのは無理なので「プーリーに下から圧力を加えて押し上げる」治具を作ります。

材料はストックしてあった金折れを使いました。

糸鋸で中央の穴へのスリットを作り、周囲4つの穴にはタップでM6のネジ山を作ります。

 

この治具をプーリーの下にセットして、ボルト4本を差し込み、回せるところまで手回しします。

その後レンチで少しずつ、均等に回していきます。

すると数分でプーリーが外れました。これでモーターが取り出せます。

 

軸の側面を見ると、止めネジの先端が当たっていた跡が出っ張りになっていました。

いつからの状態かわかりませんが、止めネジでキズがついたようです。ベルトがきつすぎたのでしょうか、、、

なおボルトの先端があたった箇所は塗装が剥がれました。金属板などを敷いて保護したほうが良かったです。

モーターを交換

モーターを取り出して分解にかかりましたが、ここまでしか開けられませんでした。

大きな黒い樹脂のネジが外せません。太いマイナスドライバーがあれば回せるでしょうか、、、

開けた隙間から、部品の焦げが確認できます。

修理は難しそうな上に分解だけでコストがかかりそうなので、おとなしくモーターを買うことにしました。

 

アマゾンで、モーターとプーリーを注文しました。

翌日に到着し、導線2本をつなぎ替えてモーター交換完了です。

無事にボール盤が使えるようになりました。

おわりに

今回、記事内で使った金折れ以外にも金具を買ったのですが、そちらは工程が多くなるのでボツになりました。

治具づくりに使う部品の選定は一見何でも良さそうに見えて、意外とシビアです。

卓上ボール盤の限界がわかってきたので、今後大きめの穴あけでは無理をさせずにトリマーなどで代用することにします。

 

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