アクリル板で苔用の半密閉容器を自作する試みです。
これまで試してきた苔は乾燥に強いものが多かったので、蓋のないオープン容器をけっこう買い込んでしまい、持て余し気味になっていました。
「これらの容器に合った蓋を作って、半密閉容器を増やす」というプランを思い立ちました。
蓋だけなら、自作するのもそれほど難しくなさそうです。
素材はアクリル板です。アクリルはガラス以上の透明度があります。
ノコギリや円切りカッターを使ってカットし、切断面をヤスリで磨きました。
直線カットと円形カットの方法はそれぞれ別記事にしています。
完成
半密閉容器が完成しました。さっそくホソバオキナゴケの観察に使います。
(↓)左から、「中央に植えたもの」「分散して植えたもの」「1枚1枚の葉をまきゴケしたもの」です。増え方の比較をしています。
円形の蓋も、容器の大きさに合わせて作ります。
蓋の隙間を作るためのクッションゴムは直径5mmのものを使いました。
裏面がシールになっているので、カッターで切って貼り付けるだけです。
湿気でアクリル板が反る
完成して喜んでいたのも束の間、使っているうちにアクリル板が反っていることに気付きました。
アクリル板は吸湿すると膨張します。片面だけが吸湿するので反ってしまいます。
「アクリル板で水槽の蓋を作ったら反った」という情報はたくさんあって、チェックはしていました。
しかし「今回は水槽ほどの湿気はないし、3mm厚なので大丈夫」と思っていましたが、、、甘かったようです。
(↓)この反りは、容器の上で裏返しにして半日から1日置いておくと、まっすぐに戻ります。
(↓)戻りました。
しかしそれでは密閉具合が変わってしまうので、予備の蓋を使います。
容器の上に置かなくても、裏返して平らな場所に置いておけば数日で元に戻ります。
2mm厚の円形の蓋は、反りが目立ちません。サイズが小さいせいか影響が出にくいようです。
おわりに
この蓋を作ったあと苔屋さんに行ってみたら、アクリル板の円形の蓋が店頭に並んでいました。
φ60、φ80など、1cmか2cm刻みで様々な大きさがあります。
最初からお店で買えばよかったかな、、、とも思いましたが、ちょっと値段が高めです。
「枚数をたくさん作りたい」「自由なサイズにしたい」という場合は自作もありだと思います。
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