室内DIYの環境に合わせた作業台を作りました。
- 「馬」「机」両用
- 2x4材でシンプル
- 組み立て式
- サイズ可変
という、ちょっと欲張った仕様です。
「馬」は丸ノコなどの加工作業用、「机」は様々な用途で使います。
主な仕様
組み立て式
組み立て式だと片付けや運搬がしやすいです。
バラバラにして、端に寄せれば省スペースです。
組み立て手順です。
1.脚につなぎの2x4材を差し込む
つなぎを差し込んで、脚同士を連結します。
2.蝶ナットを締め、つなぎを固定する
幕板(中央の短い部材)にドリルで穴をあけて、アジャスターボルトを差し込んであります。
蝶ナットを締めると、アジャスターボルトが徐々に穴から出てくるので、つなぎを突っ張って固定する仕組みです。
蝶ナットを2つ使っているのは、両手で回しやすくするためです。
3.脚なしの馬も、同様に固定する
こちらは脚のない馬です。つなぎに載せ、同様にアジャスターボルト1か所で固定します。
これで「馬」型になりました。
丸ノコ作業では、馬を並べたこの形状が便利です。
馬同士の間隔を変えるときは、脚のない馬を左右に動かします。
つなぎの2x4材の長さを変更することで、作業台の長さを変えることができます。
「馬」「机」両用
馬が4本あるといろいろな使い方ができます。
下の写真では、材料の中央を切っても両側を支持できます。
ちなみに馬が2本の場合は、切り終わるところで刃が材料に挟まれキックバックする危険があるので、中央では切れません。(右端で切ります。)
スタイロフォームを敷けばいいんですが、そうするとクランプが使いにくくなるんですよね・・・。
端をカットする場合。合板の余り材を置いて落下防止です。
「馬」型では、垂直材である脚の位置以外、ほぼすべての範囲でクランプを使えます。
普通の作業台では周縁部でしかクランプ固定できないのに対し、中央でも固定できる点が大きな違いです。
この違いがあるために、丸ノコ以外の作業でも「馬」型で使うことは多いです。
天板を載せると「机」型になります。
しっかり固定したいときは、馬の裏側から連結ボルトで締めます。天板のほうには鬼目ナットを埋め込んであります。
天板の表面のみ、ワトコオイルナチュラルで塗装しました。
材料とコスト
合板以外はすべて2x4材です。加工には主に丸ノコとノミを使いました。
- 天板・・針葉樹合板(ネダレス合板24mm厚)(1枚)
- 脚部・・2x4材6フィート(8本)
- 部品・・アジャスターボルトM8x130(ナット無し)(6本)、蝶ナットM8(12個)、ワッシャーM8(6枚)、ジョイントボルトM6x50(8本)、鬼目ナットM6x20(8個)
気になる材料費は・・・
- 合板・・2,200円
- 2x4材・・2,760円
- 部品類・・2,742円
合計7,702円(税込)でした。
いろいろ試行錯誤しながら作っているので、実際は3割増しくらいかかっています。なお塗料は除きます。
部品類はモノタロウが探しやすくて、まとめ買いすると安いです。
欠点
構造上の欠点もあります。脚ありと脚なしのつくりの違いによるものです。
脚なしのほうはつなぎが馬を支えていますが、脚ありは逆に馬がつなぎを支えているので、わずかに隙間ができます。その結果、馬の高さが微妙にズレます。
隙間は意図的なもので、つなぎを差し込むときに遊びが必要なためです。
普通の丸ノコ作業に支障はありませんが、特に精度が必要な場合は、微妙な高さのズレに注意します。
おわりに
この作業台を作ったのは、大きな家具を作るためと、作業スペースに特化したものが欲しくなったからです。
数か月試してみて、使い心地には満足しています。
そのうちまた課題も見えてくると思うので、改良を重ねたいと思います。
→ 2024.2.29追記
数年使ううち、徐々に天板の2x4材の変形が目立ってきました。
鉋やヤスリで調整すればまだまだ使えそうですが、針葉樹合板の天板を上げ下げするのが面倒というのもあり、新しい環境に作り替えることにしました。
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